使用しているiPhone・スマホの画面に、黒いシミや線模様、あるいは不自然な色むらは発生していませんか?
もしそのような現象が見られる場合、それは「液晶漏れ」が起きているのかもしれません。
⚠️この現象が起きてしまった場合、自身での完全な解決は難しく、修理に出すしかありません。
本記事では、液晶漏れでお悩みの方のために、直す方法や修理費用について徹底解説します。
液晶漏れは、放っておくとどんどん広がっていきます。症状がひどい場合は、修理ができなくなったり、買取価格が極端に低くなるので注意が必要です。
対処法や原因、修理や買取についても解説しておりますので、ぜひ参考にしてくださいね。
iPhoneの液晶漏れとは?
iPhoneに強い衝撃や圧力がかかった際、ディスプレイ内部の液晶が破損することで起きる現象を「液晶漏れ」と呼びます。
液晶漏れは、たとえ最初は目立った機能不良がなくても、放置しているとタッチ操作の誤作動や、最終的には操作不能に陥るケースもあります。
そのため、液晶漏れに気づいた時点で、早めに修理などの対応を行うことが重要です。
ここからは、液晶漏れが「画面割れ」とどう違うのか、そしてどのような症状が現れるのかについて解説していきます。
iPhoneの「液晶漏れ」と「画面割れ」の違い
液晶漏れ | 画面割れ | |
破損個所 | 深部の液晶 | 表面のガラス |
タッチ操作 | 不可になることがある | 可能なことがある |
症状 | 色表現の異常 | 画面のヒビ割れ |
原因 | 一度の強い衝撃 圧力、経年劣化など |
一度の強い衝撃 |
iPhoneの液晶漏れと画面割れの最大の違いは「破損個所」です。
液晶漏れは、パネル深層部の「液晶」が破損し、黒いシミや線が表示されることがあります。
画面割れは、表面の「ガラス」が破損し、主にひび割れが見られます。
パネルの損傷個所によって現れる症状や度合いは変わりますが、画面割れの方が比較的軽度の損傷と言えます。
液晶漏れは、放置するとタッチ操作ができなくなるなど、より深刻な問題に発展する可能性があるため、症状が現れたらすぐに専門業者に相談しましょう。
液晶漏れの見た目(にじみ・線・チラつきなど)
iPhoneが液晶漏れした時に、症状で分かりやすく現れるのが見た目です。
【液晶漏れを起こした時の見た目】
- 黒いインクを垂らしたようなシミ
- 縦や横に線が入る
- 色むらや画面全体が霞むように見える
- 一部が暗くなる、全体の明るさが不均等になる
- 画面全体が真っ暗になる
液晶漏れは、最初は気にならないほどの小さなシミや線から始まりますが、放置すると画面全体にじわじわと広がる可能性があります。
さらに、漏れた液晶が内部の他の部品やパネル部分に影響を与えることで、より深刻な不具合を引き起こすことがあります。
画面が割れていないのに液晶が漏れるケースも
画面割れは、iPhoneの4層構造のうち、一番表面のガラスが破損していることで発生します
一方、深層部の破損は、見た目には明らかな衝撃がなくても発生する可能性があります。
iPhoneの液晶漏れは、その原因を理解し、適切な対策を行うことでリスクを避けられます。
液晶漏れのiPhoneは修理はできる?直し方
液晶漏れを起こしているiPhoneは、修理をすることで直すことが可能です。
修理方法としては、以下の3通りが挙げられます。
・AppleStoreなどの正規店で修理する
・街の修理店などの非正規店で修理する
・自分で部品を揃えて修理する(リスクあり)
液晶漏れの修理は、単に液晶パネルを交換するだけでなく、基盤との正確な接続や、他に故障している箇所がないかを確認するなど、非常に精密な技術と知識が必要とされます。
また、それぞれの修理方法には費用や特徴が大きく異なりますので、ご自身の状況や希望に合った方法を選択するようにしましょう。
液晶修理は「パネル交換」が基本
iPhoneを含むスマートフォンの液晶漏れ修理は、基本的にパネル交換になります。
一見すると単純な作業に思えるかもしれませんが、実は非常に複雑な構造をしており、ミスのない精密な技術が求められます。
iPhoneの液晶パネルは、ガラス・タッチセンサー・液晶・バックライトの4層構造になっています。
パネル交換では、この4層構造の部品を細かく分解し、必要な新しい部品を取り付けて基盤に正確に接続する必要があります。
また、交換するパーツの質によっては不具合を起こす可能性もあるため、高品質な部品を使用することが非常に重要です。
Apple公式・アップルケア適用時の費用感
モデル | Apple (AppleCare+あり) |
Apple (AppleCare+なし) |
iPhone 15 | 3,700円 | 42,800円 |
iPhone 14 | 42,800円 | |
iPhone 13 | 42,800円 | |
iPhone 12 | 42,800円 | |
iPhone 11 | 28,800円 | |
iPhone X | サポート対象外 | サポート対象外 |
iPhone SE(第3世代) | 3,700円 | 19,400円 |
iPhone 8 | 21,800円 | |
iPhone 7 | 21,800円 |
AppleStoreでは、有料で加入できる保証サービス「AppleCare+」を利用することで、液晶漏れの修理を比較的安価に行うことができます。
正規店での修理では、純正部品が使用されるため、修理後の不具合リスクを最小限に抑えられるという大きなメリットがあります。
しかし、AppleCare+に加入しているかどうかで修理費用が大きく変わるため、加入状況の確認が必要です。
また、Appleに修理を頼んだ際は、長ければ修理に1週間ほどかかるので、その間はiPhoneを使用できない点にも気を付けましょう。
街の修理店の料金相場
モデル | アイサポ | スマホスピタル |
iPhone 15 | 9,980円〜 | 14,380円〜 |
iPhone 14 | 7,980円〜 | 12,380円〜 |
iPhone 13 | 7,480円〜 | 11,880円〜 |
iPhone 12 | 5,480円〜 | 9,880円〜 |
iPhone 11 | 3,980円〜 | 8,380円〜 |
iPhone X | 3,480円〜 | 7,880円〜 |
iPhone SE(第3世代) | 5,980円〜 | 8,180円〜 |
iPhone 8 | 2,980円〜 | 5,180円〜 |
iPhone 7 | 2,980円〜 | 5,180円〜 |
非正規店での修理は、正規店に比べて修理費用を抑えられる傾向があります。
例えば、優良業者であるアイサポやスマホスピタルなど、多くの非正規店が存在し、修理費用の相場は比較的安価だと言えます。
非正規店と聞くと不安に感じるかもしれませんが、優良業者では高品質な部品を扱っており、修理後に保証が付いているなどアフターケアも充実しているところが多くあります。
液晶漏れiPhoneの修理時に注意するべきポイント
iPhoneの液晶漏れの修理をする際の注意点として以下の事項があります
・ iPhoneの初期化が必要な場合がある
・「iPhoneを探す」の機能をOFFにする
・Apple IDとパスワードの確認をする
iPhoneの液晶漏れを修理する際、ご自身で修理する場合でも業者に依頼する場合でも、iPhoneの初期化が必要となることがあります。
そのため、初期化するための準備を行いましょう。
初期化には、Apple IDとパスワードを使用し、「iPhoneを探す」機能をオフにする必要があります。
また、修理後にデータを元に戻せるように、必ずバックアップを取っておくことが非常に重要です。
たとえ初期化が不要な場合でも、万が一の事態に備えてバックアップは必ず行っておきましょう。
「液晶漏れが直った」は本当?自分で修理する時のリスク
iPhoneの液晶漏れの修理を、自分で行う場合、これらのリスクがあることを理解した上で行いましょう。
- 違法になってしまう可能性がある
- 再起不能になる可能性がある
- 画面表示が変わることがある
- AppleCare+などの保証が利用できなくなる
自身で部品を交換すると技適マークが無効となり、「電波法」や「電気通信事業法」に抵触する可能性があります。
さらに、液晶交換のような精密な作業中に、誤って他の部品を破損させてしまい、結果的にiPhoneが再起不能になるケースも少なくありません。
⚠️材料費だけで修理費用を抑えられるというメリットはありますが、これらの大きなリスクを考えると、あまり推奨できる方法とは言えません。
iPhoneの液晶漏れが起こる原因とは?
ここからは、具体的にiPhoneが液晶漏れする原因について解説していきます。
iPhoneの液晶漏れの原因となるのは主に3つあります。
- スマホを落とした、 本体に圧力がかかった
- 水没やバッテリーの劣化による膨張
- 経年劣化による内部部品の破損
iPhoneは液晶モニタータイプを採用しているため、有機ELディスプレイよりも強度は高いですが、決して壊れないわけではありません。
日常的に気をつけることで、iPhoneの液晶漏れのリスクを避けられることもあります。
まずは、液晶漏れが起きないよう対策を始めていきましょう。
スマホを落とした・圧力がかかった
スマホを繰り返し落としたり、本体に圧力が加わったりすると、液晶漏れが起きることがあります。
表面のガラスが割れない程度の衝撃でも、繰り返されることで深層の液晶部分だけが破損してしまうことがあります。
また、意外と見落としがちなのが、日常的な圧力です。
カバンの底にスマホを入れ上から物を置く、スボンの後ろポケットにスマホを入れたまま座ることも原因になります。
これらの原因は、日頃から意識することで避けられます。ぜひ注意してみてください。
水濡れやバッテリー膨張
水濡れやバッテリーの劣化もiPhoneの液晶漏れを引き起こす原因となります。
水没して画面内部に水が入ると、基盤の損傷だけでなく、水圧によって液晶が破損する可能性があります。
iPhoneの内部が濡れた時の対処法はこちら👇詳しく解説中
た、劣化したバッテリーが膨張し始めると、その内部からの圧力によっても液晶漏れのリスクがあるんです。
iPhoneのバッテリー交換についてはこちら👇詳しく解説中
経年劣化による内部破損
最後に紹介する液晶漏れの原因は経年劣化です。
iPhoneを長期間使っていると、内部の部品はもちろん、パネルと基盤の接続部分なども劣化し、正常に機能しなくなることがあります。
また、電気の入出力を繰り返すことで発生する熱によって、時間をかけて液晶が焼けてしまい、液晶漏れにつながる可能性もあります。
経年劣化への対策は基本的に難しいため、もし液晶漏れが起きてしまった場合は、本体の買い替えを検討する時期かもしれません。
液晶もれiPhoneは修理する?それとも買い替える?判断のポイント
iPhoneが液晶漏れを起こしてしまったら、「修理」か「買い替え」のどちらを選ぶべきか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
今使っているiPhoneをもう少し使い続けたい方もいれば、「そろそろ新しいモデルに替えたいな」と考えている方もいるでしょう。
そこで、ここからは修理と買い替えのそれぞれの特徴や費用について詳しくご紹介します。
これらの情報を参考に、あなたにとって最適な選択肢を見つけましょう。
古いiPhoneは修理費用より買い替えが得なことも
古いiPhoneだと修理した後にもこのようなリスクがあります。
- iOSが対応せず、結局買い替えが必要になる
- 部品を変えても、劣化が早く故障することがある
- 古いiPhoneでも修理費は安くはない・高くなることも
iPhone X以前のモデルは、最新のiOSに対応していないため、修理してもソフトウェアの問題で結局、新しい機種への買い替えが必要になる可能性が高くなります。
また、古いソフトウェアでiPhoneを使い続けると、本体への負荷が大きくなり、劣化が早まる傾向があります。
このような理由から、古いiPhoneは買い替えの方が最終的にお得になることがあります。
画面が操作できない・タッチが効かない場合の対応
iPhoneの液晶漏れで困るのが、画面の操作やタッチが効かなくなることです。
画面が操作できないと、修理や買取に出すにもデータのバックアップが取れず、どうすることもできなくなってしまいます。
まず試してほしいのが、強制再起動です。一時的なソフトウェア・ハードウェアの不具合が解消されることがあります。
⚠️再起動後にタッチ操作ができるようになった場合は、すぐにデータのバックアップを取りましょう。
その後、修理に出すか、買取を検討してください。
修理と買取の費用比較
モデル | 修理費 (アイサポ参照) |
買取価格 (イオシス買取参照) |
iPhone 15 | 9,980円〜 | 26,000円 |
iPhone 14 | 7,980円〜 | 21,000円 |
iPhone 13 | 7,480円〜 | 13,000円 |
iPhone 12 | 5,480円〜 | 8,000円 |
iPhone 11 | 3,980円〜 | 7,000円 |
iPhone X | 3,480円〜 | 記載なし |
iPhone SE(第3世代) | 5,980円〜 | 8,000円 |
iPhone 8 | 2,980円〜 | 2,000円 |
液漏れしているiPhoneの修理費(非正規店)と買取価格をまとめました。
この情報から、液晶漏れを起こしていても、iPhone 8などの古いモデルでもしっかり価値が付き、買い取られる可能性があることが分かります。
また、修理費用については、最新モデルに近いiPhone 15であっても、1万円以内で修理できるケースがあることも判明しました。
古いモデルのiPhoneを使用している方は、買い替えを検討する価値があると言えるでしょう。
液晶漏れでも買い取ってくれる業者がある!
👇画像をクリックで公式ページへ
iPhoneの中古市場が人気を集めているため、液晶漏れなどの故障品でも買い取ってくれる業者が増えています。
特におすすめのiPhone買取業者は「買取市場」です。
ここでは、ジャンク品であっても高額買取を実現しています。
「買取市場」の魅力は、査定から買取金額の振り込みまでが非常にスピーディーな点です。
液晶漏れiPhoneでも買取OKの理由
ジャンク品の買取を行っている業者であれば、ほとんどの場合、壊れたiPhoneや画面不良のスマホも買取対象となります。
📍買取OKな理由
- 故障していないパーツを再利用できるため
- 根強いiPhoneファンが購入する場合があるため
しかし、故障iPhoneの買取相場をご自身で調べるのは難しいです。まずは気軽に査定依頼から始めてみましょう。
また、一つの業者だけの査定では適正価格かどうかが分かりづらいので、不安な方は複数の業者に査定依頼するのが賢い方法です。
どんな状態でいくらになる?相場例
モデル (液晶漏れの状態) |
買取価格の相場 |
iPhone 15 | 23,000円〜 |
iPhone 14 | 17,000円〜 |
iPhone 13 | 13,500円〜 |
iPhone 12 | 8,000円〜 |
iPhone 11 | 7,000円〜 |
iPhone X | 3,000円〜 |
iPhone SE3 | 4,000円〜 |
iPhone 8 | 2,100円〜 |
iPhoneが液晶漏れしている場合、基本的にはジャンク品として扱われ、通常の買取価格よりも減額されます。
表の中は各モデルの最小容量を基準としたジャンク品の買取相場をまとめました。
また、タッチ操作ができるかどうかなど、iPhoneの細かい状態によっても買取価格は変動します。
そのため、正確な買取金額を知るためには、必ず査定を依頼しましょう。
液晶漏れのiPhoneを送るだけの買取方法
おすすめの買取市場では、修理不要でそのまま配送するだけの簡単買取を提供しています。
難しいやり取りは一切不要で、たったの3ステップで買取が完了します。
- 公式LINEでiPhoneの写真を送り無料査定、そのまま宅配買取キットを申し込む
- 発送用キットを受け取り、iPhoneを梱包し発送する
- iPhoneが業者に届いたら即日振り込み
さらに、配送料と手数料は0円で発送できます。
私の液晶漏れiPhone14proはなんと、22,000円で買取してもらえました。
また、査定をお願いした日に買取を決めたので、買取額が500円UPしました。
iPhone買取市場を利用した正直レビューはこちら👇詳しく解説中
買取や修理の前に!やっておくべき応急処置3選
液晶漏れのiPhoneを修理や買取に出す前に、いくつか準備しておくべきことがあります。
- データが消えるかもしれないのでバックアップを取る
- AppleIDとパスワードを確認しておく
- 電子マネーの機種変による手続き
これらの準備を怠ってしまうと、修理後や買取後にiPhoneのデータが復元できなくなる可能性があるので、十分に注意が必要です!
ここからは、事前に必要な準備について詳しく解説していきます。
現在、液晶漏れのiPhoneの買取や修理を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
①データが消えるかも!バックアップ
iPhoneを修理または買取に出す際には、基本的に初期化が必要です。
そのため、事前にデータのバックアップを取っておくことが非常に重要になります。
ここでは、特に液晶漏れが重度でタッチ操作ができない場合のバックアップ方法をご紹介します。
- iPhoneをケーブルでパソコンに接続する
- パソコンでiTunesを開く
- iTunesウインドウの左上にあるデバイスをクリック
- 「概要」をクリック
- 「今すぐバックアップ」をクリック
②アップルIDとパスワードを控えておく
Apple IDとパスワードは、iPhoneの初期化とデータ復元の両方で必要になるため、事前に確認しておきましょう。
もしパスワードを忘れてしまった場合は、変更手続きが必要です。
iPhoneが使えない状態であれば、Appleのサポートセンターへ問い合わせてみてください。
【AppleIDの確認方法】
- Apple IDの検索ページをネットで開きます
- Apple IDの登録時に使用した情報(名字、名前、メールアドレスなど)を入力します.
- 「続ける」をタップします.
- Apple IDが表示されので確認します
③電子マネーの機種変手続き
最後に、iPhoneに登録している電子マネーの機種変更手続きも忘れずに行いましょう。
- 使用しているiPhoneで各電子マネーアプリを起動し、「機種変更」などのメニューを選択
- アプリの指示に従い、データを預け入れます.
- 新iPhoneで、アプリを起動し、利用していたメールアドレスやパスワードでログインします.
- アプリの指示に従い、新端末にデータを引き継ぎます.
上記の方法で電子マネー決済の設定を進めてください。
もしうまく移行できない場合でも、各サービスの公式ページから再設定が可能ですのでご安心ください。。
まとめ|液晶漏れは“高く売って、新しい機種へ”が得策かも
本記事では、iPhone・スマホの液晶漏れについて詳しく解説してきました。
iPhoneやスマホの液晶漏れは、残念ながら自然回復することはありません。
選択肢としては修理か買い替えのいずれかになりますが、修理費に1〜2万円をかけるよりも、その費用を新しい機種の買い替え資金に充てる方が賢明な選択となるケースも少なくありません。
また、液晶漏れで操作できない状態のiPhoneでも、買い取りに応じてくれる業者も増えています。
賢くサービスを利用して、最適な方法を選びましょう。