分割支払いで購入したiPhoneを売却・下取り・譲渡する場合、残債の有無(支払いが完了しているかどうか)によって取引価格が変動します。
支払いが完了していない場合、ネットワーク利用制限の判定が「△」となり、買取業者・キャリアによっては引き取り不可となる可能性があります。
本記事では、iPhoneの残債(ネットワーク利用制限)の確認方法を分かりやすく解説します。
iPhoneの残債(ネットワーク利用制限)を確認する方法
iPhoneの残債があるかどうか、ネットワーク利用制限の状況は、以下の手順で確認することができます。
- 端末のIMEI(識別番号)を確認する
- ネットワーク利用制限を確認する
1.IMEI(識別番号)を確認する
残債(ネットワーク利用制限)を確認するには、まずその端末のIMEI(識別番号)を確認する必要があります。
IMEIの確認方法は主に以下の3つです。
- ダイヤル「*#06#」で確認する
- iPhoneの「設定アプリ」から確認する
- Apple IDから確認する
ダイヤル「*#06#」で確認する
- ホーム画面から「電話」アプリを開く
- 「*#06#」をダイヤル
ダイヤル後すぐにIMEIが表示されない場合は、「通話ボタン」をタップし、自動音声からIMEIを確認できます。
*この方法では確認できない機種もあります
iPhoneの「設定」アプリから確認する
- ホーム画面から「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「情報」タップ
IMEIの項目の右側に表示されているのがIMEI番号になります。
Apple ID から確認する
iPhoneが手元に無い場合、Appleアカウントにログインし他のデバイスからIMEIを確認できます。
- Apple Account にサインインする
- Apple IDと紐づいている端末の一覧が表示される
- IMEIを調べたい端末をタップする
iPhoneを初期化してしまった場合
iPhoneを初期化してしまい設定アプリや通話アプリが使用できない場合は、初期化後の画面「こんにちは」の右下にある「i」マークをタップするとIMEIを含む製品情報が表示されます。
2.ネットワーク利用制限(残債)を確認する
IMEIが確認できたら、各キャリアのネットワーク利用制限確認ページにアクセスし、残債の有無を確認しましょう。
キャリア別の確認ページは以下の通りです。
au のネットワーク利用制限確認手順
- ネットワーク利用制限電話機のページにアクセス
- 「ネットワーク利用制限携帯電話機の確認をする」ボタンをクリック
- IMEI番号を入力し「次へ」をクリック
docomo のネットワーク利用制限確認手順
- ネットワーク利用制限状況のページにアクセス
- 「ネットワーク利用制限の確認」ボタンをクリック
- IMEI番号を入力し「確認」ボタンをクリック
ソフトバンク のネットワーク利用制限確認手順
- ネットワーク利用制限電話機の確認ページにアクセス
- IMEI番号を入力し「確認」ボタンをクリック
楽天モバイル のネットワーク利用制限確認手順
- ネットワーク利用制限電話機確認ページにアクセス
- IMEI番号を入力し「確認する」ボタンをクリック
契約キャリアが分からない場合→ネットワーク利用制限チェッカーで確認
契約キャリアが分からない場合は「ネットワーク利用制限チェッカー」というサイトから、docomo、au、Softbank、楽天モバイル、Y!mobile(ソフトバンクとして出力)、mineo、UQ モバイル、の 最大7 キャリアを同時に調べる事ができます。
*1,10,30,33,35,44,45,49,50,51,52,53,54,86,91,98,99のいずれかで始まるIMEIのみサポートされています
- ネットワーク利用制限チェッカーのページにアクセス
- IMEI番号を入力
- 調べたいキャリアにチェック
- 「予約する」ボタンをクリック
ネットワーク利用制限の判定記号と意味
ネットワーク利用制限の判定は、〇△×-の4つの記号で表示されます。それぞれの記号の意味は以下の通りです。
判定 | 残債 | 状態 |
〇 | 無し | 端末代金の支払いが完了しており、ネットワーク利用制限がかかる可能性がない |
△ | 有り | 分割支払いで契約し、支払いが完了していない(継続中)* |
× | 有り | 端末代金の支払い延滞等により、キャリアによってネットワーク利用制限がかけられている端末 |
– | 不明 | IMEIの確認不能 |
〇:残債なし
端末代金の支払いが完了しているので、問題なく売却・下取り・譲渡することができます。
△:残債あり
端末代金の支払いが完了していない(継続中)のため、売却・下取り・譲渡後も契約者には支払い義務が発生します。
一部の業者で買取に出すことができますが、査定価格は〇と比べて~6,000円ほど減額されてしまうため、端末代金を支払ってから売却することをおすすめします。
また、メルカリやヤフーオークションなど個人間取引を行うプラットフォームでは、残債有りの端末は出品不可となっています。
中古でiPhoneを購入する場合も、残債ありの端末を購入し、契約者の支払いが滞るとネットワーク利用制限がかかり、使えなくなる可能性があるため注意しましょう。
×:残債あり(赤ロム端末)
端末代金の支払い延滞や、キャリアとの契約違反、盗難等の理由により、キャリアによってネットワーク利用制限がかけられている端末は、いわゆる「赤ロム」端末と呼ばれ、モバイル通信を使用できません。
盗難品を除き、一部の業者では買取に出すことができますが、査定価格は通常の半額以下となります。
一度ネットワーク利用制限がかけられた端末は簡単に制限解除ができないため、中古のiPhoneを購入する際は、誤って赤ロム端末を購入しないよう注意が必要です。
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