使用中のiPhoneには個人情報が多く含まれているため、売却・下取り・譲渡する際は、初期化してから手放す必要があります。
また、機種変更の際はデータのバックアップ・移行、補償サービスの解約など、初期化以外にも様々な操作が必要です。
本記事では、iPhoneを初期化する前に確認すべきこと、注意点を詳しく解説します。
↓iPhoneの初期化方法はこちら
iPhoneを初期化する際の注意点
iPhoneを初期化する際の注意点は主に以下の6つです。
- 初期化するとiPhone内のデータが全て削除される
- Apple IDとパスワードが必要
- SuicaやPASMOは事前に解除が必要
- LINEのトーク履歴はバックアップが必要
- アプリによっては個別にバックアップや引き継ぎが必要
- 補償サービスの解約が必要(加入している場合)
それぞれの注意点、具体的な対処方法をご紹介します。
1.初期化するとiPhone内のデータが全て削除される
iPhoneを初期化すると、iPhone中のデータ・設定が全て削除され、工場出荷時の状態に戻ります。
そのため機種変更の際は、初期化前にデータのバックアップを作成・移行する必要があります。
データのバックアップをせずに初期化してしまうと、
- インストールしたアプリとそのデータ
- 写真や動画
- ダウンロードした音楽・動画
- 連絡先
- メール履歴
- LINEのトーク履歴
といった情報が新しい端末に引き継げなくなってしまうため、必ず最新のバックアップを保存しておきましょう。
↓iPhoneのデータ移行方法はこちら
2.Apple IDとパスワードが必要
iPhoneを初期化するには、Apple IDとパスワードを入力する必要があります。
また、iPhoneの画面ロック解除にはパスコードや指紋認証、顔認証が必要になるため、基本的に所有者以外が初期化を行うことはできません。
Apple ID の確認方法
- ホーム画面から「設定」アプリを開く
- ページ上部に表示される自分の名前をタップ
- アカウント名の下にサインインしているApple ID(メールアドレス)が表示される
(パスワードを忘れた場合)リセット方法
- ホーム画面から「設定」アプリを開く
- ページ上部に表示される自分の名前をタップ
- 「サインインとセキュリティ」をタップ
- 「パスワードの変更」をタップ
- アカウントに登録されている電話番号宛てに確認コードが送信されます
- 「パスワードの変更」画面で「パスワードをお忘れですか?」をタップ
- 2段階認証設定時に登録した電話番号を入力し「続ける」をタップ
- パスコード入力画面が表示された場合は、画面の表示を確認し、設定中または過去に設定していたパスコードを入力
- 新しいApple IDパスワードを設定する
- 確認用に同じApple IDパスワードを入力し、「続ける」をタップ
- 「完了」をタップ
3.SuicaやPASMOは事前に解除が必要
SuicaやPASMOなどの交通系ICカードは端末1台につき1枚までしか連携できない仕様となっています。
そのため、同じ交通系ICカードを新しい端末で使用する場合は、初期化前にApple Payから解除しておく必要があります。
交通系ICカードの解除手順
- ホーム画面から「ウォレット」アプリを開く
- 登録されている削除したいカードをタップ
- 右上の「・・・」メニューをタップ
- 「このカードを削除」をタップ
解除せずに初期化してしまった場合
SuicaやPASMOを解除せずに初期化してしまった場合、そのカードはウォレットから削除され、サーバ退避されます。
そのため、同じApple IDでサインインし、以下の設定を行えば、新しい端末のウォレットに追加することができます。
- ホーム画面から「ウォレット」アプリを開く
- 画面右上の「+」をタップ
- 「以前ご利用のカード」をタップ *ボタンが表示されるまで数秒かかることがあります
- Face ID等の認証後、カードを追加画面で「次へ」をタップ
OSのバージョンが「iOS15」未満の場合
- ホーム画面から「ウォレット」アプリを開く
- 画面右上の「+」をタップ
- Apple Payの案内画面で「続ける」をタップ
- 追加したいカードの種類をタップ
- 「カードを追加」画面で再設定したいカードを選択し「次へ」をタップ
4.LINEのトーク履歴はバックアップが必要
LINEのトーク履歴は、iPhoneのデータを自動的にバックアップする「iCloudバックアップ」機能では保存できないため、LINEアプリでバックアップを作成しアカウントの移行(引き継ぎ)を行う必要があります。
引き継ぎを行うことで、
- 友だちリスト
- トーク履歴
- 購入したLINEスタンプ
- LINEポイント
- LINE Payの残高
- 写真
などのデータを新しい端末に移行できます。
iPhoneからandroidスマホに移行する場合、
- 15日以上前のトーク履歴
- 購入済みのLINEコイン残高
- 通知音の設定
- トークルームの背景画像
- LINEマンガの購入済みマンガコイン
のデータは引き継げないため注意しましょう。
LINEアカウント移行(引き継ぎ)手順
LINEの「あんぜん引き継ぎガイド」に沿ってアカウントの移行(引き継ぎ)を行ってください。
5.アプリによっては個別にバックアップや引き継ぎが必要
アプリによってデータのバックアップ方法は異なり、LINEのように「iCloudバックアップ」でデータの保存やアカウント情報の引き継ぎができないアプリが存在します。
一部のゲームアプリでは、アカウント移行時に引き継ぎ用のコードやパスワードを発行し、新しい端末から認証手続きが必要なものもあります。
また、ネットバンキングなど厳しいセキュリティが求められるアプリも、アカウント情報が端末に紐づいており、機種変更の際に移行手続きが必要な場合が多いため注意が必要です。
6.補償サービスの解約が必要(加入している場合)
Apple公式の補償サービス「AppleCare+」や、各キャリアのiPhone補償サービスに加入している場合は、初期化前に解約手続きが必要です。
補償サービスは端末のシリアルナンバー・端末情報に紐付いているため、iPhoneを初期化し所有者が変わったとしても、解約しない限り補償は継続されます。
AppleCare+「2年一括プラン」に加入している場合
支払いはすでに完了しているので、必ずしも解約手続きを行う必要はありませんが、保証サービスを利用しておらず、加入から2年経過していない場合は、返金手続きを行うことで未使用分の返金を受けることができます。
「月額プラン」に加入している場合
支払いが継続しているため、iPhoneを初期化・手放す前に解約手続きを行いましょう。
↓初期化以外にやるべきこと、確認すべきことはこちらの記事で詳しく解説しています!
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